ぱれっとぷらすのブログ
意外と知らない?学童と放課後等デイサービスの違いとは
こんにちは。
福岡県糟屋郡粕屋町(かすやぐんかすやまち)にある放課後等(ほうかごとう)デイサービスぱれっとぷらすスタッフです。
障害や発達に特性のある子供たちと関わって1年が経ちました。子供たちの成長はなんて早いのだろうと思う毎日です。私たちスタッフは子供たちの成長が早いからこそ1日1日の活動や経験がとても大切だと考えています。
そしてまだまだ「放課後等デイサービス」という言葉やどんな活動をしているのかをご存知ない方も多くいらっしゃるので、そんな方たちのためにもこのブログを通して放課後等デイサービスのことや活動内容、わたし達の思いも知ってもらえたら・・・と思います。
今回は放課後等デイサービスの詳しい内容と【学童と放課後等デイサービスの違い】についてお伝えしていきます。
放課後等デイサービスの利用を検討中の方はぜひ参考にされてください。
《目次》
■放課後等デイサービスの概要
学童と放課後等デイサービスの違いって?
▪学童
学童は次の3つに分けられます。
「学童クラブ」「放課後子ども教室」「民間学童保育」
自治体(市・町・村)が運営している学童は「学童クラブ」「放課後子ども教室」の2つで、比較的子供たちが自由に過ごす様子を指導員が見守ります。習い事や様々なサービスを行っている「民間学童保育」は保護者の要望に柔軟に対応してくれますが他の学童と比べ利用料が高めです。
▪放課後等デイサービス
障害や発達に特性のある6歳から18歳までの学校に通っている児童(小学生・中学生・高校生)が対象です。自由に過ごすというより保護者やお子さんのニーズに合わせて半年ごとに計画を立て、その計画に基づいて活動します。
保護者やお子さんのニーズを聞いて計画書を作る人のことを児童発達管理責任者(児発管:じはつかん)と言い、その児発管が作成する計画書のことを個別支援計画と言います。
放課後等デイサービスっていつから始まったの?
放課後等デイサービスは2012年4月児童福祉法によって定められました。それまでは未就学児童(小学校に入る前6歳まで)と就学児童(小学生・中学生・高校生)が共に支援を受けていましたが、2012年4月より未就学児童のための「児童発達支援」と就学児童のための「放課後等デイサービス」に分かれました。
利用できる日数ってどれくらい?
放課後等デイサービスを利用できる日数はご家庭によって変わります。お子さんや保護者の利用意向や状況や環境によって「受給者証」申請時に審査が行われ、1ヶ月の通える日数が決まります。23日が最大日数です。
学童は土曜日に実施していないところがほとんどですが、放課後等デイサービスは土曜日(朝から夕方まで)実施しているところが多いです。
どんな人たちが働いているの?
管理者/設置者
施設の運営状況の全体を把握して適切に運営していく役割です。
児童発達管理責任者(児発管)
保護者とお子さんのニーズを適切に把握して個別支援計画を作成し計画に基づいた支援が提供されるように保育士や児童指導員、指導員に指示を出すリーダー的な役割です。
保育士/児童指導員/指導員
児童発達管理責任者が作成した個別支援計画に基づき、保護者やお子さんの心身を組みとりながら支援を行う役割です。
定員人数はどのくらい?
▪学童
定員40名
▪放課後等デイサービス
定員10名
■放課後等デイサービスの役割
基本活動
児童発達管理責任者が作成する個別支援計画に沿ってお子さん一人ひとりのニーズを把握しスタッフ全員でお子さんにとって必要な支援を行います。
1 子どもの「やりたい!」を大切にする自立支援
放課後は宿題をしたり公園に出かけたり読書をしたりお手伝いをしたりと子どもたちがそれぞれリラックスできるよう心がけています。
みんなが嫌がるお手伝いも無理矢理させるのではなく、ポイント制を取り入れ自分から「お手伝いをやりたい!」という気持ちを大切にしています。
2 子どもたちの「楽しい!」を大切にするイベント活動
朝から夕方までの1日利用(土曜日や夏休みなどの長期休暇)は子どもたちが興味を持ってくれるようなイベントを行います。
ランチやおやつを作ったり、科学館や美術館にお出かけしたり、電車やバスに乗る体験をしたり、保護者からの要望も聞き入れつつ子供たちが楽しめるイベントを行っています。
夏には夏祭りでお店の店員さんやお客さんの体験をしてとても楽しそうでした。
3「ぱれっとぷらすが大好き!」リラックスできる居場所の提供
自分の落ち着く居場所は大切です。施設は1階部分と2階部分が分かれているので小学生は1階部分で体を使って遊んだり、中学生、高校生は2階部分で読書やテーブルゲームをしたりとそれぞれリラックスできる空間を作っています。
ご飯を食べるときやベント活動の時は小学生、中学生、高校生が一緒になって楽しみます。
4「みんなで一緒に」地域交流の機会の提供
夏祭りや大きなイベントの際には地域の方にも案内して参加していただくなど施設内だけではなく地域全体で見守っていただけるような活動も心がけています。
■放課後等デイサービス利用の流れ
放課後等デイサービス利用を検討中の場合は、まずは放課後等デイサービスへ問い合わせをしてください。
見学・・・施設の雰囲気や設備などを確認します。
相談・・・詳しい料金や不明な点は事前に聞いておくと安心です。
体験・・・1日体験利用などを行なっています。1日体験を通して他の子供たちとの関わり方や1日の流れを体験できるようになっています。
その後お住まいの自治体(市町村)の障害福祉の窓口で「受給者証」の申請をして「受給者証」の交付を受けた後、放課後等デイサービスと利用契約を行い、利用開始となります。
「受給者証」が交付されるまでにだいたい2週間から1ヶ月くらいかかります。
提出書類などは自治体によって異なるため事前に電話で確認しておくとスムーズです。
■放課後等デイサービスの料金
自治体(市町村)が発行する「受給者証」があれば、自治体の負担が9割、自己負担は1割です。
また利用料金の負担額は、世帯所得に応じて上限額が定められています。
非課税世帯(生活保護や低所得など)のご家庭 | 0円 |
世帯所得約890万円までのご家庭 | 4,600円 |
世帯所得約890万円以上のご家庭 | 37,200円 |
その他、おやつ代、創作材料費などの料金は放課後等デイサービスによって異なりますので直接施設へ問い合わせてみてください。
■まとめ
放課後等デイサービスは学童の大きな違いは【個】のニーズを把握し計画的に支援していくという部分です。
これからもぱれっとぷらすは子どもたちの「楽しい!」という気持ちを大切にしながら安心、安全に一人ひとりの成長を見守っていくことを大切にしていきます。
カテゴリー